87のFXトレトレ日誌

本業+αで資産形成

スプレッドの差はチャートにも現れる

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証券口座を選ぶ時の検討ポイントのひとつに「スプレッド」がありますが、そのスプレッドの差はチャートにも出ているのです。

 

スプレッドとは?

スプレッドとは、通貨を売るときと買う時の価格の差をスプレッドといいます。

通貨が今いくらで買えるのか(売れるのか)はMT4の場合は左上を見るとわかります。

出ていない場合は、▼マークを押すと出てきます。

 

この価格、下の写真は異なる証券会社の画面を同時刻に同通貨ペア(ポンド円)をキャプチャーしたものです。

たとえば、全く同時刻に同通貨ペアを取引するのに、左の証券会社を使用している場合は1ポンド=148.414円で買えます。中央の証券会社を使用している場合は、1ポンド=148.438円右の証券会社は148.555円です。

この3社を比べただけでも、購入価格に0.141円も差が出るのです。

 

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たった0.141円と侮るなかれ。

1銭でも低い価格で買いたい、1銭でも高い価格で売りたい相場の世界では14銭は大金なのです。

 

スプレッドの差はチャートに現れる

スプレッド差はチャートにも現れます。

証券会社のチャートにもよりますが、多くの証券会社は現在値を「売り」価格で表します。

 

チャート表示は日本の場合ロウソク足を使用している人が多いですが、そのロウソク足は高値、安値、始値、終値で構成されています。

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陽線・陰線

つまりは、スプレッドが違えば当然、始値・終値や最安値・最高値も証券会社によって変わってくるのです。

 

チャートのこんなところにスプレッドの差が現れる

某国内証券口座と、海外証券口座の画像です。

移動平均線を表示しています。

注目したいのが、紫色の長期平均線とロウソクの位置の関係。

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国内証券会社

国内証券会社ではもうすぐ長期の平均線にタッチしそうです。

 

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海外証券会社

もうすでに、長期平均線にロウソク足がタッチしています。

そして中期平均線(緑色)を下抜けしたのも国内証券会社より早いタイミングでした。

 

平均足はあくまでも自分が表示させているチャートの基準なので、証券会社によってもこのように変わってきてしまうんですね。

 

こういったことの他にも、例えば買う人・売る人、どちらかが多いととてもスプレッドが広がったりする証券会社もあります。そんな証券会社と、スプレッドはほぼ固定の証券会社を比べると、買いと売りが殺到した後の髭の長さが全然違ったりもします。

 

だからといってこの証券会社がいいというわけではない。差があることを知っていることが大事

じゃあ、どちらのチャートを信用したらいいの!ってそういうことではありません。

それはもちろん取引する上でスプレッド差が狭くて、固定なのが一番ですが、どちらもその証券会社のチャートとしては正しいのです。

スプレッド差はあっても別の魅力がある証券会社があればそちらを使えばいいのです。

海外証券会社のレバレッジの大きさを重視するとか、判断基準は人それぞれ。

 

考えるべきことは、自分のチャートでは移動平均線を抜けたけれど、他の証券会社を使用している人のチャートでは移動平均線を抜けていないかもしれない。ということを知っておくということです。

 

「直近高値をほんのちょっと上抜けた!」というのは、他の人のチャートでは同値かもしれないし、上抜けていないかもしれないのです。